長崎県西彼杵郡時津町にある不動産屋さんのあおぞら不動産で工務をやっているウチュウブログの管理人、宇宙です。
えらいもんで、かな~り冷え込んできましたね。
家を出るのが億劫になってきました。。。!
趣味のバイクもここのところ全然乗っていません!(笑)
さてさて、タイトルの
エアコン一台で全館暖かい家
っていうお話。。。
「宣伝でそんな謳ってお客さん集めたいだけで、誇大広告でしょ?」
「エアコン一台なんて無理。特殊な何百万円もする全館空調機を付けてるんでしょ?」
なんて声が聞こえてきますが、、、そう思うのも当たり前です!
2018年、1棟目の自宅を建てたばかりの僕もそう思ってましたから!!
ローコスト住宅を年間15棟建てていた僕でさえ、思ってたんです。
「エアコン一台で全館冷暖房なんて無理。こんな大きな空間を断熱材の力だけで保温するなんて(笑) 全館空調機付けないとダメでしょ。」
今となっては恥ずかしすぎますが、3年前の僕は本気でそう思っていたのを
今日思い出して、この記事を書いています。
1棟目の自宅はZEHクラスの断熱性能があり、リビングに関しては20帖のエアコン一台で一人暮らしをしていたワンルームアパートより快適に暮らしていましたので、不満はありませんでした。
ちなみに今でこそ断熱や気密は盛り上がって高性能化が全国で急速に進んでいますが、2018年当時はZEHクラスで建てとけばとりあえず間違いない という雰囲気がありました。
(高性能界隈ではZEHだとレベルが低いでしょうけど、ローコスト界隈だとZEHにしとけばとりあえずOKみたいな雰囲気ありました。)
九州においては、気密なんて考えている業者はほんの一握り。
→これは今もでした(笑)
1棟目の自宅はもちろん、気密測定も気密工事もしていません。
そんな中、仕事で家を建てていく中で住宅を勉強していくと
「エアコン一台で全館冷暖房が出来る」というものが本当であるならば
これ以上に素晴らしいことはないなと思うようになり。。。
2棟目の自宅、建てました。
決断してからは光のスピードで1棟目の自宅を売却し、2棟目の自宅を建てたわけです。
2棟目の家を建てた理由は複数あるんですが。。。箇条書きすると
- 平屋にも住んでみて、二階建て、平屋の両方に住んだことがある人としてプロとして総合的に住宅を提案していきたかったから
- 平屋の家に住んでみたかったから
- 階段の上り下りが1棟目の家で唯一の不満点だったから
- 「エアコン一台で全館冷暖房が出来る」を実証したかったから
ということなんです。
エアコン一台で全館冷暖房は出来たのか?
再度ですが、こちらが僕の今の2棟目の自宅です。
Youtubeでルームツアー動画が55万回再生されています。
よかったらご覧ください↷
2020年の12月から現在、2021年11月16日までの約1年間住んでいます。
ですので、真冬も真夏も過ごしてきました。
結論から言うと、
エアコン一台で全館冷暖房出来ています!
11月16日現在、まだ真冬とは言えない、ほどほどに寒い季節です。
外気温は朝方で9℃、晴れた日の昼間で20℃近くまで上がりますので。。。
むしろ、晴れた日に日射を室内に取り込むと、エアコン無しで生活出来ています。
こちらは2021年11月15日(月)21:52の各室の温度。
もちろんこの日は晴れたのでブラインドを開けてエアコンは無し。
(ただエアコンを付けてない証明が出来ないので、そこは申し訳ないです。)
- 洗面所23.5℃
- トイレ23.2℃
- 寝室23.6℃
- リビング23.4℃
と各室1℃以下の温度差で全館快適な状態です。
念のため、気象庁のデータですがこの日は平均13.9℃、最高が20.2℃、最低が9.7℃の晴れでした。
本当にエアコン一台しか家に付いていないのか?
本題に戻ります。
エアコン一台で全館冷暖房出来ています!
というからには。。。
自宅にエアコン一台しか付いていない ということになります。
その照明は家の4方位の外観をみせて、室外機の数を数えれば一目瞭然です。
南面。室外機ありません。
玄関前の目隠しフェンスの中もちゃんとないですよ。
西面もありません。
北面(裏面)は室外機に似たものがありますが、エコキュートのヒートポンプですね。室外機はありません。
東面。
!!!!!????
2台あるやないかい。
実はリビングのエアコン一台と、もう一台隠して二台のエアコンで全館冷暖房してました。。。
という冗談はさておき。
我が家では冬用エアコンをリビングに。
夏用エアコンをリビングの吹き抜け上にあるロフトに配置して
各季節1台を常に稼働させています。
なぜかというと、例えば夏場はロフトの夏用リビングを稼働します。
冷たい空気は下に落ちていく性質がありますので。。。
上部からほんのり冷たい空気が降りてきます。
直接エアコンの風があたるような感じがしないので、
春秋のような心地良さがあります。
逆に冬は、暖かい空気は上にあがっていく性質があるので、
低い位置のリビングのエアコンを使用するわけです。
リビングの冬用エアコンは14帖のものを使用しています。
[MSZ-ZXV4020S-W] 三菱 ルームエアコン プレミアムモデル 冷房/暖房:14畳程度 Zシリーズ 霧ヶ峰 単相200V・20A夏用のエアコンはロフトにこっそりと鎮座しています。
三菱 MSZ-ZXV2820S-W ピュアホワイト 霧ヶ峰 Zシリーズ [エアコン(主に10畳用・単相200V)] 2020年
と、いうことで僕の家では特殊な全空調機を導入せずに、エアコンと断熱の力だけで全館冷暖房が出来ています。
熱の出入りは窓からざっくり半分ありますので、高性能な樹脂サッシを使うことも重要です。
我が家では二重ガラスならぬ、三重のトリプルガラスの樹脂サッシです。
今回は難しくなるので省きますが、外張りの付加断熱をすることも重要です。
我が家の工事中の様子の動画はこちらより↷
ちなみに、弊社あおぞら不動産が提供する、性能と価格とデザインのバランスに重きを置いた「SORAIRO」というシリーズの断熱性能はZEHより少し良いUa値0.56という断熱性能。
気密性能は直近10棟の平均でC値0.3という超高気密の家です。
家一軒の全体の隙間で名刺サイズ~はがきサイズ以下しか隙間がありません。
そんなお家のオーナーであるMさんから会社のブログにお便りが。(今年2021年の9月からお住まい)
今年初めての冬を過ごしますが、もう秋の時点で断熱の凄さを実感しております!
家の中にいると半袖なのに外に、いざ外に出ると、さっっっむ!!、ってなります笑
たまに来る親戚も、ここの家は暖かいから半袖でこないと!!と言ってるくらい、本当に暖かいです!
これからの冬も楽しみです♪♪
との嬉しいお便りを頂きました。。。!
この後、直接お話を伺ってみると、
洗面所の引き戸を開けておくと、洗面所まで暖かいので開けっぱなしにしているそうです。
ちなみにMさんは赤ちゃんが生まれたばかり。
洗面所まで暖かいということは、お風呂に入れた後も洗面所が寒くないので、
秒速で赤ちゃんをタオルで包んで温める必要もありません。
断熱性能が高い暖かい家というのは、育児にも最適なんです。
全館までは厳しいそうですが、断熱性能が上がると暖かい、涼しい部屋の範囲が広がるというイメージです。
断熱性能については、比較対象をどこと比べるかで変わってきますが、
従来の昔ながらのアパートや実家にお住まいの方がUa0.56以下で気密性能も良いお家に住むと、長崎においては十分な快適さを実感されるということは事実としてこちらでお伝えします。
しかしながら、我が家のような東北地方の家と比べても高いレベルの断熱性能の家と比べると寒いと感じると思います。
ただ、コストもそれだけかかるのは事実なので。。。
おすすめとしては価格で選ぶとSORAIROのUa0.56(ZEH以上の断熱性)で十分。(九州において、初期コスト、将来のコストも考えた上で)
もう少しオプションでお金を出して頂いて、20年、30年の快適性を選ぶと
Ua0.46以下(HEAT20のG2グレード)が絶対良いです。
が、これもどこにお金のリソースをかけるかです。
家を購入される際、家の性能だけでなく、家の広さ、立地や土地の広さなど、たくさんの選択項目があります。
ちなみに、性能と価格とデザインのバランスに重きを置いた「SORAIRO」では、家のサイズで価格をわかりやすく表示していますので、全体の総予算を家を建てる前にすぐにご自身でざっくり把握可能です。
新築住宅「SORAIRO」ラインナップ表↷
ちなみに、2021年現在、30坪程度の家をUa値0.56→0.46へアップグレードさせようとすると、会社さんによっても大きく異なると思いますが。。。
弊社では100万前後あればアップグレード可能かとおもいます。
Ua0.46以下になると、2階建の家の場合は1階にエアコン一台、2階にエアコン一台の合計2台で全館冷暖房可能です。
というわけで、2021年現在ではローコスト住宅はほとんど建てておらず、
価格と性能とデザインのバランスを考えた高性能住宅「SORAIRO」をメインに販売しております。
以前の住宅よりはかなり金額が上がってしまいましたが、
価格と性能を考えた上で値上げさせて頂き、性能もアップしました。
Ua値0.56、C値0.5以下、耐震等級3、省令準耐火構造の家が
30坪で1,690万円(税抜)+税金170万円
※付帯工事、カーテン、照明器具込み
なので、全国で見てもかなり安い価格帯だと思います。
ちなみに、以前のグレードも「SORAIRO Lite」の方でお安く取り扱いはございます。
はい。というわけで完全にポジショントークになってしまいましたが、
僕の今の経験、知識を元に僕にしかできないお話をさせて頂いたつもりです。
2018年、3年前の過去の僕に教えるつもりで記事を書きました。
この記事では、高性能住宅万歳!高性能住宅を絶対に建てろ!!!
と妄信的にお伝えしたいのではなく。。。
こういう家もあるんだよ!というのが少しでも伝わるといいな。と思います。
むしろ、元々ローコストな家をメインに販売もしていましたし、
家のどこにお金をかけるかは人それぞれだと思っています。
家の性能はそこそこに、大きな土地を買ってバーベキューを楽しむんだ!
ってのも全然アリだと思います。
- 特殊な全館空調機を使わずにエアコン1台、2台で全館冷暖房できる家が作れる!ということ。
- 特殊な全館空調機はメンテナンスコストが高いが、断熱材は壊れない。
- エアコンは性能の割には格安だということ。
この3つは皆さまに伝えたいです。
もちろん、断熱性能をアップグレードするにはお金がかかりますが、
この3つが皆様に伝わると、知らないより知ってる中で仕様を選ぶとより良い、後悔のない家づくりが出来るハズです。
もっと断熱について、家づくりについて知りたい方がいらっしゃいましたら、
あおぞら不動産の家を見学の際に僕を呼んでもらえれば行きますので、
ご一報ください(笑)
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