こんにちは。宇宙です!
今回は、 僕が仕事や2年実際に新築住宅に住んでみて要らないなと思った仕様や間取りなどを紹介します。
※かなり僕の趣味趣向が入っているので参考程度にご覧ください。
▼動画Ver はこちら
(1) ダイニングテーブル
ダイニングテーブルって必要でしょうか?
LDK と言われる区切りの中で当たり前のように存在するLDK のD の部分、ダイニングですが、 一度、固定概念を捨てて、ダイニングテーブルを置かないプランを想定されてみてはいかがでしょうか?
というのも、ダイニングテーブルというのは最低2 帖、坪でいうと1 坪の空間が必要になります。
お金に換算すると、約50 万円分の広さを使うことになります。
これから新築を建てられる方で予算がない方や収納が足りないと考えられている方、子育て世代の方特にダイニングテーブルを無くすプランを検討、選択されることで、コストに余裕ができたり、別の空間にあてることができます。
僕がダイニングテーブルが要らないと思う理由として…
①小さい子供がいると机で食べるのは危険
②ダイニング、イス下の掃除が手間
③ダイニングテーブルは高さがあるので、部屋が狭く見える。
という大きく3 つの理由がありました。
実際に2 年前に新築した自宅はダイニングテーブルを置かない前提で間取りを引いたのですが、その分LDK を小さくし、16 帖で納めることができました。
写真を見てもらったら分かると思うのですが、16 帖にしてはそこまで狭さを感じない。
むしろ丁度良い広さになっているのではないでしょうか?
食事はソファ前に置いてある、ちょっとこれは大きすぎたのですが、畳約1 枚サイズのローテーブルで食べています。
子供が机の下に食べ物をこぼしても、イスがないので簡単にふき取ることができます。
個人的には、ソファメインの生活になるので、家族の距離感が近く、とても気に入っています。
また、最近はルンバなどのロボット掃除機も増えてきており、今後益々増えてくると思うので、そういった意味でも、ダイニングがないほうが掃除がしやすいのではないかと思います。
ダイニングテーブルを置くメリットとして、
①料理の出し下げが楽
②食事をするスペースとくつろぐスペースと生活にメリハリが付く
というものがあります。
しかし、前に言ったように、1 坪分のサイズが必要だったり、部屋が狭く見えたり、掃除がしにくいなどよくよく考えてみるとデメリットも多くあります。
今一度、これから家を建てられる方、そして、すでにお家を購入された方も
ダイニングテーブルの必要性についてご家族で検討されてみてはいかがでしょうか?
(2) 4LDK(1階の洋室 or 和室)
次に1 階の洋室or 和室です。最近は特に、二階に3 部屋、1 階はLDK と一部屋で4LDK を希望される方がとても多いです。
しかし、1 階の一部屋って本当に必要でしょうか?
すでに家を購入された方、まさに今プランを考えている方でなんとなくで4LDK にして収納が不足されている方、いらっしゃいませんか?
建売住宅に多いのですが、家を購入される方のほとんどが賃貸アパートやマンションからの移住です。
アパートやマンションは4LDK が少ないので、いざ一戸建てを購入する際に4LDK を希望される方がとても多いです。
そして、建売業者も消費者の多くの層が満足する4LDK を建てます。そのほうが売りやすいからです。(弊社でも、それで4LDKが多いです(笑))
しかし、金額は抑えたいので、28 坪~ 32 坪で4LDK を無理やり入れようとします。そうするとどうなるかというと、収納が不足するわけです。
(弊社の場合も4LDKになると1階のLDKの収納が不足しがちです。)
これは建売住宅にかかわらず、注文住宅でも起こりうる話です。実際に僕がお客様からヒアリングしてプランしていく中でもかなり多い案件です。
そこで、毎回僕は提案しているのですが、お金に余裕がある方は4LDK にしてもらって良いと思います。
しかし皆がみんなそういうわけじゃないと思いますので、予算に余裕がない方は思い切って3LDK にして、収納を増やすか、コストを削減してみてはいかがでしょうか?
というのも、自宅もなんとなくで4LDK にして、2 年生活して1 階洋室は無くてもよかったなと思ったからです。
現在の我が家の1 階洋室は子供の遊び場と室内物干し部屋になっています。
1 階に干して、2 階のウォークインクローゼットに持っていくのがすごく面倒です。
そこで、洋室を潰して洗面所兼物干し部屋にし、ファミリークローゼットを追加することで洗濯の動線が一気に楽になります。
※動画の方で詳しく解説しておりますので、ご覧ください。
これは一例ですが、洋室を無くすことで不足しがちな収納に割り振ったり、他の様々な部屋に割り当てることができたり、コストを削減することができます。
小さな4.5 帖の洋室にクローゼットが付いていることを想定すると約3 坪、約150 万円の削減ができます。
もしあなたが先程説明したダイニングテーブルと1 階の洋室を削減することができたら、ざっくり約200 万円の削減をすることができます。
僕としてはその200 万円を使って、家の快適性能に割り振るか、住居の固定費を下げるかして頂きたいと思います。
仮に200 万使って断熱、気密性能などの快適性能に予算を割り振ることができたら、かなり快適なお家が作れます。
よく1 階洋室、和室を望まれる方に、お客様が来たときに泊まれる~など言われる方がいますが、 そんなに現代の生活でお客さんって泊まりにきますか?
子供が小さいときは1 階でみんなで寝るという家庭もよくあり、それはとても理解できるのですが、 そりゃあればいいでしょうけど、150 万円と天秤にかけて、選ばれるといいんじゃないかなと思います。
僕は、2 年4LDK の家に住んでみて、1 階の部屋は必要なかったなと思っております。
(3) バルコニー
次に、バルコニーです。
これは、多くの住宅系Youtuber がすでに話されていることですが、僕もいらないと思いますし、実際に自宅には採用しませんでした。
なぜ不要かと思うのか、すでにご存じの方も多いと思うので簡単に説明すると、
①掃除が面倒。不潔。
②初期費用とランニングコストがかかる。
③黄砂やPM2.5 などにより外に干したくない
④1 階から2 階に洗濯物を運ぶ手間があり得ないほど面倒
⑤外干しは景観がよろしくない。
とあげるとキリがありません。
バルコニー必要派の方で多いのは、布団を干したいという方がいらっしゃいます。
外に干すと気分的なものもあり気持ち良いというのは分かるんですが、現状の
黄砂やPM2.5 の外部環境やバルコニーのコストも考えると、オススメはしません。
そこで、我が家はどのように布団を干しているのかというと、
ホームセンターに売っているスタンド式の干し竿があるかと思います。
これを寝室に置いて、ここに1~2 週刊に一回かけて、自然乾燥させてます。
ここで注意なんですが、布団叩きで叩くと逆にダニの死骸などが繊維の奥に
入ってしまうことがあるらしく、あくまでかけるだけで良いということです。
もしくは、布団乾燥機を使って60℃以上の高熱を送ることで一気にダニを倒す、乾燥させるといった方法もあります。
バルコニーを設置するより遥かに安上がりになると思いますので、そういった方法でバルコニーを採用しない というのも1 つの方法かと思います。
また、どうしてもバルコニーを設置したいという方は、僕がおすすめするのは外観にうまく馴染ませたバルコニーをプランするという点です。
これは結構家によって出来なかったりするので難しいんですけど、以前僕が建てたお家がこちらです。
バルコニーを真ん中に配置し、デザインの一部としています。左右の窓も同じような大きさの窓を付けることにより、バランスをとっています。
さらに、今回は天井付けの物干し金具を付けましたが、腰高の低い壁付けの物干し金具を付けることで、外部から洗濯物を見せることなく物干しをすることができます。
もしくは、2 階バルコニーでなくサンルーム(室内物干しの部屋)にするか、
先ほど説明したように1 階の洋室だか和室を削って、洗面所兼サンルームにし、
1 階にファミリークローゼットを計画するという方法もあります。
バルコニーが当たり前に必要だという固定概念を再度冷静に考え、判断されると初期コストもランキングコストも抑えることができるかもしれません。
(4) アクセントクロス
次にアクセントクロスです。
アクセントクロスというのは、要所で色や柄のついた壁紙を貼って
おしゃれに見せることを主に指しますが、各メーカーが出している
色や柄のついた少し高い壁紙のことを言います。
アクセントクロスを使うと、本物の木やレンガなどを使って
おしゃれに魅せるのと比べて、安価におしゃれにすることができます。
最近では、Instagram やピンタレストを見ていると
たくさんのアクセントクロスの施工事例が掲載されており、いざ自分が
家を建てる事になった場合もそのような事例を参考にして自分の家に
取り入れようとするのですが、その施工事例と全く同じ床の色だったり、
形状の家であれば参考にできますが、なかなかそういった場合というのはないので、無理に取り入れようとしても、どこか変な仕上がりになったりすることがあります。
また、例えば服屋さんで服を選ぶ場合は試着して似合うか確認後に購入するか決めることができますが、 アクセントクロスを選ぶ際には、カタログの小さな壁紙の切れ端を参考にして脳内で想像して選んでいく形になります。
さらにはハウスメーカーさんなどであればインテリアコーディネーターの方が一緒に選んでくれる場合もあるかもしれませんが、小さな工務店だとそもそもコーディネーターの方がいなかったりするので、 更に大変な作業になります。
※弊社では施工事例にある程度のコーディネートなら僕がお手伝い致します(笑)
そのため、各種SNS で好みのアクセントクロスを調べて、絶対に飽きが来ないレベルで気に入ったものでなければ絶対に失敗したり、飽きがきますので、無難に白色のクロスにされたほうがいいんじゃないかなぁと思います。
失敗が少ないアクセントクロスの選び方については、今後解説をしていく予定ですので、今後のYoutube、ブログにも期待していただけたらと思います。
また、アクセントクロスにはもう一つ問題がありまして、傷の補修がしにくいといった問題もあります。
白色の壁紙であれば、以前僕のYoutubeで紹介したんですが、ホームセンターで購入できるコーキング材を使ってかんたんに補修ができるものもあります。
アクセントクロスですと、部分張り替えもやりづらく、本当にきれいにするなら1 面張替えといったことになりますので、リビングや子供部屋などの子供が傷を付けやすい箇所へのアクセントクロスの採用は慎重にされると良いかと思います。
というわけで、アクセントクロスは安価で簡単に家をおしゃれにすることができますが、 上手な選択が難しかったり、補修が難しかったりとデメリットも多く存在します。
メリット、デメリットも踏まえて選ばれるといいんじゃないかなぁと思います。
(5) 無駄に多い収納
これからおうちを建てる人と初回面談でヒアリングをしていると、だいたい収納を多く!といった話になります。
気持ちはとてもわかるんですが、僕がいつも言っているのは、現状の家のモノの量は家に帰ったら把握できると思います。その中で、引っ越しに絶対持っていくもの、 持っていかないでいいもの。よくよく考えると、あると思うんです。
そりゃ、お金がたくさんあれば収納をたくさん設ける。それが最適解かもしれないんですが、誰しも限られた予算の中で建てていきますので、今の家のモノを断舎離した量か将来の物量も想定して少しプラスで収納を作る。その程度でいいんじゃないかなぁと思います。
というのも、収納量を増やせば増やすほど、どんどんモノを買っちゃいます。ためちゃいます。
これは今まで建ててきたOB さんの家を見てきて、何家族もそんな家を見てきました。
収納を少なく!とは言わないですけど、多ければ多いほどイイというわけでは
決してありません。
自宅のモノの量をもう一度把握して、新たに設ける収納の量と整理の方法、収納の質を設計士さんと考えられるといいんじゃないかなぁと思います。
最低限必要な収納量というのを、もう一度ゆっくり検討されてみてはいかがでしょうか。
(6) お風呂の窓
これも固定概念の一つだと思うんですが、お風呂の窓。絶対にあるものだと、
必要なものだと思っていませんか?
お風呂に窓をつけることのメリットは大きく3つあると思うんですが、
① 開放感
② 採光
③ 換気
大体大きくこの3つだと思います。
まず開放感と採光については、大体どの水回りメーカーも展示場には大きな窓を設置して、開放感をアピールしています。
坪庭があって、ユニットバスから素敵な景色が見えたり、
外の借景がきれいだったりっていう場合は絶対に大きな窓を付けたほうが良いと思います。
しかしながら、ほとんどの住宅街に建っているお家が、隣との距離が2mしかなかったり、隣の壁しか見えなかったりという場合が多いですよね。
誰しも憧れる大きくて開放感のある窓は現実にそぐわないと思います。
また、お風呂に入るのって、ほとんどが夜の場合が多いと思うので、
明るさという面でも、ライトで照らせば良いと考えます。
次に、換気なんですが、窓を開けることにより、モワモワッとした湯気が
外部に出ていくので、かなり湿気を外に排出できた気分になるのですが、
湿気を一番効率よく外部に排出するためには、実は窓は開けないほうが良いです。
一番効率よく換気するためには、窓とドアを締め切って換気扇を回したほうが一番効率が良いんですよね。
なぜなら、空気の入り口、出口がはっきりして、空気がうまく動いてくれるからです。
ユニットバスの場合、隙間が少なく、気密性能も高いので、特に換気がうまく働きます。
これは家全体の換気計画でも言えることで、そういった意味で高断熱で高気密の家が必要だということです。
高気密高断熱の家には、冬あたたかく、夏涼しいという効果だけでなく、隙間をなくして気密性能を上げることで、
部屋の隅々まで換気ができる。湿気を外に逃し壁内結露を防止し建物を長持ちさせるという大事な役割もあるんです。
少し話が脱線しましたが、窓を締め切って、換気扇を効率よく回して湿気を排出すれば、カビは生えにくくなります。
もちろん、コーキングの目地など水がたまる箇所に関しては水気をとる必要があるかもしれません。
それは窓を開けて換気をする場合でも同じことですね。
うちの自宅も、窓は設置しましたが開けたことないです。
常に24時間換気回してまして、掃除も程々ですが、
今の所カビが生えたことはないです。
また、お風呂の窓に関してはたくさん言いたいことが他にもありまして、
お風呂場が寒くヒートショックで亡くなられる方が交通事故より
多いというのはすでに有名な話だと思いますのであえて話しません。
他にも、窓をなくすことで防犯の面でとても有利になるというのがあります。
お風呂のマドで多いのが、引き違い窓に防犯用の縦格子をつける。というのをよく見ます。(弊社も2年前までは採用していました。)
でもあれって、泥棒からしたら一瞬で窓の位置がわかってしまいます。
お風呂の窓は換気のために開いてることが多いので狙われる事が多かったり、
洗面所とつながってることが多いので、洗面所が防音室になり、
居室まで音が聞こえなかったりするんですね。
そういった意味で、お風呂からの侵入というのはかなり多いと聞きます。
というわけで、お風呂のマド1つでとっても、今回デメリットばかりあげさせて
もらいましたが、以外といろんなメリットデメリットというのが存在します。
個人的には最初のほうでもいいましたけど、お風呂から見える景色が
とってもきれいだと いったケース以外は窓いらないんじゃないかと思っています。
一番大きなカビの問題もドアを締め切って24時間換気を回すことで
かなり乾燥されて対策できますので、今一度、お風呂場に窓をつけるか否か、検討されると良いんじゃないかなと思います。
(7) 特殊な工法やシステム
これはなにかというと、例えばハウスメーカーさんで、そのメーカーさん独自の工法で建ててますよ~!とウリにして売っている会社さん、結構あると思います。
パンフレットなどを見ると、その工法が当たり前の工法と比べてこれだけ良い!というのが上手に書いてますが、あなたはいい家を買うために家をさがしてるんであって、その工法を買うために動いてるわけじゃないと思います。
確かにその工法が良いものなのかもしれませんが、よくある話で多いのが、
リフォームをする際に、特殊な工法だから地元の大工さんに頼んだら断られて、
その工法を開発したメーカーに頼んだらとてつもなく高かったという話もよくあります。
木造住宅で建てられるなら、日本では約80%が在来工法を採用しています。
在来工法であれば、ほとんどの大工さんがリフォームも新築も対応できますので、そういった当たり前の工法を使われると良いんじゃないかなぁと思います。
また、すべてに当てはまるわけではないと思いますが、なんとか工法とか
なんとかシステムなどを導入している会社は、基本的に他社のサービスを
お金を払って使っているだけなので、その分高いです。
そして、そういったものにお金を払っているということは、
自社で良いサービスを提供できるだけの知識や腕がないという
ある意味裏付けでもあるわけなんですよね。
確かに、そういう工法とかサービスっていうのはウリ方が上手で、派手で目に留まったり、信者になりやすかったりするんですが、そういうものにお金を払うよりは、耐震の部分で構造計算をしっかりしたり、断熱性、気密性みたいに、あとからグレードアップしにくいところにお金払うほうがいいんじゃないかなぁと思ってます。
(8) 雑貨系の住宅商品
次に雑貨系の建材です。
これ、なにかというと、例えばトイレットペーパーホルダーやタオルリングなどです。
雑貨系のおしゃれ優先の商品というのは、使い勝手や長持ち性能より、
おしゃれのほうにコストをかけます。また、おしゃれ、デザインにポイントを振った開発をすると、必ず使い勝手というのは落ちます。
当たり前のよくあるデザインの形というのは、意味があって、使い勝手を良くするためにその形をしているんであって、雑貨系のデザイン優先の商品っていうのは、よくあるデザインにするとカッコよくないので、少し変わった形状をしていることが多いです。
そういったこともあって、使い勝手が落ちたり、壊れやすかったりします。
雑貨屋さんに売っている商品っていうのは、デザイン性が高く一目惚れして購入するケースが多いかと思うんですが、今一度、使い勝手は問題ないのか。長期でみたときに壊れにくいのか?
とくにトイレットペーパーホルダーなどは毎日使うものなので、例えばトイレットペーパーの補充がしにくいと かなりのストレスになります。
ですので、今一度、デザインに騙されず。デザインもそこそこよくて、
使い勝手の良いものを選ばれると良いんじゃないかなと思います。
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河浪 宇宙(Uchu Kawanami)
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